掛け軸に詳しくない方、特に初めて骨董を売った方から「価値を知らずに安値で手放してしまった」という失敗談をお聞かせいただいた事があります。大切な掛け軸を売って後悔しないためにも、査定前に押さえておくべき注意点をご紹介いたします。
鑑定士またはジャンルに長けたプロが在籍しているか確認する
「家から近くの店舗だから」「専門と謳っているから」といった理由で買取店舗を決めることは得策とは言えません。骨董品の価値は見極めが難しく、プロの鑑定士や熟練スタッフでないと正しい査定が期待できません。特に、不要品を幅広く買取しているリサイクルショップでは掛け軸を歴史的価値を考慮した価格で買取ってもらえる可能性は限りなく低いです。
保存状態を良好にしておく
保存状態が良ければ査定額アップも期待できます。査定士は経年の劣化によって画のみでなく付属品などのダメージを許容範囲であるかどうかということも見ます。長年倉庫に放りこまれてカビが生えていたり、大きな破損ができないよう注意しましょう。骨董品を良好な状態で保つためには、適度な湿度を保ったり、埃が溜まる前にやさしく拭いてあげるなど、日ごろからお手入れをするとよいでしょう。
