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徐悲鴻（じょひこう）

中国画家

生没： 1894年–1953年

徐悲鴻（じょひこう、1894年–1953年） は中国現代画家。本名、寿康。人物、馬、花鳥を得意とし、特に国画的筆力による馬の絵は雄渾な気迫で人気が高い。

リアリズムを提唱し、任伯年とは西洋画技法を取入れた国画改革を押し進める。光を意識し、造型、対象物の解剖学的構造・骨格を把握しつつ、作品の思想的要素を強調する精神は、当時の中国画壇に大きな影響を与える。
張書旗、柳子谷と共に画壇の“金陵三傑”と称された。

決して裕福とはいえない家庭に生まれたが、私塾をしていた父・徐達章に幼い頃から詩文書画を学ぶ。20歳の時、上海で現在の上海復旦大学フランス語学部に入学。後にフランスへ留学するための語学の基礎を学ぶ。その間に、著名な画家周湘、岭南画派の代表的な高奇峰、高剣父らと知り合い、絵画創作意欲をさらに高める。

1917年来日後、フランスのパリ国立美術学校に留学する。油絵、デッサンを学びながらヨーロッパを周遊。北洋政府の援助の下、写実主義絵画など西洋絵画を修得する。一方で欧州各国で多くの展覧会を開催。多くの中国作家作品を出展し好評を博する。
帰国後、北京国立芸術学院院長、南京国立中央大学教授を歴任。その間革命的主題を描いていたが、1949年人民共和国成立とともに中央美術学院院長となり、社会主義リアリズムに基づく美術教育を推進するなど、美術教育家としても功績を残す。伝統的な国画も描く。